キリスト教のお葬式について
キリスト教は大きくカトリックとプロテスタントに分かれます。それぞれ教義から葬儀への考えが違う部分があります。
カトリックのお葬式
カトリックの葬儀については『カトリック儀式書 葬儀』(1993年カトリック中央協議会)にまとめられています。
これは第2バチカン公会議が1963年の典礼憲章で「葬儀はキリスト者(=キリスト教信者、具体的には洗礼を受けた者)の死の特質が復活につながるものであることをもっとはっきり表現」するよう改革したことを受けて作られた「ローマ儀式書 葬儀」を、日本の特色、事情に合わせて作成されたもので、1971年に初版が出され、1993年に増補改訂版が出されました。
プロテスタントのお葬式
プロテスタントは、カトリックのような中心となる教会がなく、各諸教会で考え方が異なります。
日本では戦時合同の結果、各プロテスタント諸教派が共同して日本基督教団が形成されましたが、戦後に一部の教派は離脱して新たな教団を組織しています。日本基督教団では1959年に『口語式文』を制定していますが、1990年に『新しい式文(試案と解説)』が出され、現在は検討段階にあります。式文についての拘束力はなく、それらを参考にした上で各教会において独自に執り行われているのが実情です。