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カトリックのお葬式

◆カトリックの葬儀の意味
カトリックの葬儀については『カトリック儀式書 葬儀』(1993年カトリック中央協議会)にまとめられています。
これは第2バチカン公会議が1963年の典礼憲章で「葬儀はキリスト者(=キリスト教信者、具体的には洗礼を受けた者)の死の特質が復活につながるものであることをもっとはっきり表現」するよう改革したことを受けて作られた「ローマ儀式書 葬儀」を、日本の特色、事情に合わせて作成されたもので、1971年に初版が出され、1993年に増補改訂版が出されました。
以前は、死は裁きの時であるとして恐れを過度に強調しており、罪が赦され(ゆるされ)、天国に入るよう願ったもので、赦祷式が営まれていました。改訂では罪の赦しより、復活の信仰が強調されています。
キリストは、ご自分の死(十字架刑に処せられたことを示す)によって人間を罪から解放され、いのちによみがえられて(処刑後3日後に復活したことを示す)勝利を獲得されたにであるから、キリスト者の死および葬儀は、復活の恵みを皆で、おそらく死者を含めて、確認し感謝すること、キリストによって死者を神のみ手に委ね、キリストの再臨と死者の復活を待ち望んで祈ること、と新しい意味づけがされています。
同時に、神ご自身が、悲しみのうちにある遺族の力、励ましになってくださるよう祈り、協会に連なるキリスト者が互いに(死者を含め)復活にも結ばれるという信仰を新たにする場を位置づけられています。
今回の改訂により、信仰の妨げとならないかぎり、日本の事情への対応が積極的になされれおり、「通夜」という表現の採用にとどまらず仮通夜や自宅での通夜にも対応し、告別において献花だけでなく焼香も採用するなどしています。儀式もラテン語ではなく日本語(口語)で行われるようになっていますし、ミサを除いても司祭だけでなく助祭(じょさい)、信徒も司式(式を司ること)ができるようになりました。

◆臨終と通夜
臨終の祈りは、死後に行われるのでなく、死に臨んで行われるものです。 司会者は回心を勧め、一同は罪の赦しを願う祈りを唱えます。司祭はここで赦しの秘跡を与えます。聖書を読み、主の祈りを唱えます。
もし、本人の意識がはっきりしていれば、臨終の門出の糧として聖体を授けます(注1)。場合によっては「病者の塗油」(以前は「終油」と称しましたが、危篤状態に限らず行うものと改訂された)を授けます。意識がない場合はこの塗油により神が必要な恵みをくださると考えられています。 最後に司式者は祝福して口に水を含ませるか額に水を注ぎます。 死の直後や納棺に際しても祈りの時をもちます。神が死者を受け入れ、永遠の住まいに憩うことができるようにと祈ります。納棺では遺体を柩に聖水(祝福された水)を注ぎ、十字架やロザリオ(カトリックの数珠のようなもの)を入れたりします。 通夜の祈りには、自宅で行うもの、教会で行うもの、どちらでも使えるもの、の3つが用意されています
(1)はじめの言葉
(2)聖歌(または黙祷)
(3)招き言葉
(4)聖書朗読
(5)説教
(6)ともに祈る
(7)献香と焼香(または献花)(注2)
(8)結びの祈り
(9)遺族代表の挨拶
が基本で、自宅で行う場合は簡略化され、教会の場合には少し丁寧に営まれます。
通夜では、深い悲しみにありながら故人を偲び、神の復活の約束を信じ、神が故人を受け入れ、慰めを与えてくれるよう祈ります。
[注1] 聖体、キリストの体を地を象徴するパンをぶどう酒を神に捧げ、信者の永遠の命の糧となる秘跡。 キリストの死と復活に与かることで、聖体を授かることを聖体拝領(せいたいはいよう)と言い、通常はミサ聖祭で行われます。
[注2] 献香、司祭または助祭が行うもので、遺族や参列者が行うものは「焼香」です。焼香か献花かはどちらでもよいとされています。

◆葬儀式
葬儀には「葬儀ミサ」によるもの、「ことばの祭儀」によるものの2通りあります。信者ではない人の葬儀あるいは参列者に信者ではない人がほとんどの場合、事情によりミサが行えないときには「ことばの祭儀」が営まれます。「ことばの祭儀」とは「葬儀ミサ」から「感謝の典礼」と言われるミサ聖祭(聖体拝領)の部分を除外したものです。 以下「葬儀ミサ」の概略を示します。

開祭

1.はじめの言葉

2.入堂の行列と入祭の歌 柩が教会に到着した時から始める時は、司祭の復活のロウソクを手に柩を向え、香と聖水を持つ奉仕者を従え、続けて柩、遺族の順に行列して入場する。このときは入祭の歌が演奏される。

3.遺体への表敬 奉仕者が復活のロクソクから火をとり祭壇のロウソクに点火し、柩を白布で覆う。司祭は柩に潅水(聖水を注ぐこと)し、柩を祭壇に献香する。

4.招きの言葉 祭儀の趣旨を示し、復活の信仰を新たにして共に祈ることを勧める。

5.集会祈願 参列者による死者のための共同の祈り。


■ことばの典礼

6.第1朗読 聖書の朗読。

7.答唱詩編【とうしょうしへん】典礼聖歌または詩編の朗唱。

8.第2朗読 聖書朗読(省略可)。

9.アレルヤ唱 「アレルヤ、アレルヤ」で始まる典礼聖歌。

10.福音朗読(特に福音書より)

11.説教 司祭による聖書のテーマに基づく短い説教。

12.共同祈願 司祭と参列者が交互に唱える祈り(場合により参列者は沈黙のうちに祈る)。


■感謝の典礼

13.奉納の歌と奉納行列 遺族がパンとぶどう酒をほうのうすることが勧められる。

14.パンを供える/ぶどう酒の準備/カリスを供える祈り/奉納の祈り/献香/清め/祈りへの招き 通常のミサと同じく最後の晩餐の準備をする。「献香」は供え物を祭壇に行い、遺体には行わない。「清め」は司祭がミサに入る前に手を洗い、沈黙のうちに祈ること。

15.奉納祈願 パンとぶどう酒とともに故人の生涯を受け入れ、十字架と復活の神秘に与からせてくれるよう祈る。

16.叙唱前句【じょしょうぜんく】ここからミサの中心部に入る。

17.叙唱 神の恵みへの讃歌。

18.感謝の賛歌 神の栄光の讃歌。

19.奉献分【ほうけんぶん】パンとぶどう酒をキリストの体と血とし、キリストの死を仰ぎ、復活を讃え(たたえ)、受け入れてくれるように神に祈る。

20.栄唱【えいしょう】

21.交わりの儀 主の祈り/副文/教会に平和を願う祈り/平和の挨拶/平和の賛歌/拝領前の祈り/拝領前の信仰告白/司祭の拝領/信者の拝領/拝領の歌/拝領祈願…の順に進行し、ミサを終える。通常のミサ聖祭では「閉祭」となるが、省略し次の「告別と葬送」に移る。

■告別と葬送
以下は通常の告別式に対応している。故人に別れを告げると共に故人を神に委ねる。司式者は次の要素を自由に選択し、順序変更が可能となっている。
・聖歌
・故人の略歴紹介
・告別の祈り(あるいは告別の詩歌、オルガン演奏など)
・弔辞、弔電
・献香、焼香あるいは献花
・遺族代表の挨拶
「告別の祈り」は3形式あるが、その1つを以下紹介する。

22.祈りへの招き 故人との告別を行うにあたり祈ることを勧める。

23.献香 司祭は柩に献香(場合によっては潅水)

24.結びの祈り 故人を神に委ね、復活の日を待ち望む祈り。(ここで司式者は退場できる。)

25.弔辞、弔電

26.献花(または焼香) 遺族、参列者は故人に別れを告げる(この間オルガン演奏または聖歌が歌われる)。

27.遺族代表挨拶 参列者が多いときは献花(焼香)の前に行うこともできる。

28.葬送と出棺 司式者は、柩に花を添え、故人に十字架の印をすることもできる。遺族が柩に花を添えて別れを告げて柩を閉じる。この後、司式者が復活のロウソクを手に先導して行列の中退場するが、この間聖歌を歌い、鐘を鳴らしてもよい。

◆命日祭
 命日祭(祈念の集い)については特に定めがありません。地域の習慣によって3日、7日、30日、49日、月ごと、年ごとの命日などに行ってよいとされ、[命日祭の祈り]が用意されています。

 

※参考

心の灯

0120-255-297

ファイナルノート

雑誌に紹介されました

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