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浄土真宗のお葬式

◆浄土真宗の葬儀の意味
浄土真宗の葬儀では、日常勤行(ごんぎょう)がほとんどそのまま移行する形で葬儀式が形成されています。
したがって各派(全部で10派、最も大きなものが浄土真宗本願寺派=西本願寺と真宗大谷派=東本願寺)の葬儀の違いは、そのまま各派の日常勤行のちがいとなっています。本願寺派では葬儀式の骨子が浄土三部経、正信偈(しょうしんげ)(親鸞「教行信証」にふせられた120句から成る偈)、念仏、和讃であり、大谷派の骨子は正信偈、念仏、和讃となっています。
その他では、荘厳(お飾り)に一部違いがあります。燭台は本願寺派は菊型が多いようですが、大谷派は鶴亀をあしらったものなどです。
しかし、葬儀を行う意味には真宗各派のそれほどに違いはありません。
浄土真宗の葬儀が他の宗派と最も大きく異なるのは、他の宗派が中心に置いている授戒と引導がないことです。
在家仏教ですから戒めがなく、「絶対他力」ですから「信心をいただいてない人が亡くなっても、その人を往生、成仏させたりする力は私たち(僧も含めて)凡夫にはできない。阿弥陀如来のひとりばたらきによるのみ」との考えから、「平生業成」(へいぜいごうじょう)と言い、「普段にご信心をいただいているならば、浄土往生と成仏は平生に約束されていることから死者のために成仏を祈ることない」という考えから、引導もありません。
また「回向」は、通常は「私たちの功徳を死者にめぐらし差し向ける」ことであるのに対し、浄土真宗では死者に対し回向することはありません。浄土真宗における「回向」は、「仏からいただく功徳を仏の本願によって人々におよぼしていただけることを喜ぶ」というもので、人間には他から分かち合うだけの功徳が備わっていないと考えるからです。
さらに往生即成仏ですから、死出の旅路である死装束も不要とし、霊も認めていません。中陰についても供養をしなければ成仏できないとする考えはありませんし、ケガレや霊のタタリの排除します。「穢れを浄める」という考えはなく、浄め塩も不要です。むしと失礼当たると考えます。
したがって浄土真宗では、葬儀式を、死者は死という事実を身をもって示し、私たちが死を迎える用意ができているのかを無言のうちに教えているのであるから、これを機縁をして本尊阿弥陀如来に対して報恩感謝し、仏の教えを学ぶ「聞法」の場であると位置づけています。したがって、あくまでも本尊を中心に営まれます。中陰その他の法事も、慣習を機縁として営まれる「聞法」の場です。  その他、他宗派との違いにおいては位牌は原則用いません。(高田派・興正派は位牌を用いる)し、また、焼香は自らの心身を清めるために行うものとも理解され、額に戴くことはしません。

◆臨終と通夜
臨終勤行である枕経では、本尊野前に遺体を安置し、勤行を行います。本願寺派では「阿弥陀経」(浄土三部経の1つ)読経し、念仏し、和讃、回向をおこないますが、大谷派では『正信派』、短念仏、回向が一般的です。
死者が帰敬式(ききょうしき)・法名を受けていないときは、「おかみそり(帰敬式)・法名を枕経の段階で授けます。
通夜勤行は、本願寺派では枕経と同じで、大谷派は『正信派』、念仏讃、和讃、回向となります。
通夜の前後に納棺を行います。この際、柩の蓋の内側に棺書(名号、命日、法名、年齢等)を書くことがあります。

◆葬儀式(浄土真宗本願寺派)
本来、葬儀式は、自宅から葬場に向う際の出棺勤行と葬場での葬場勤行とに分かれていました。「お別れの言葉」が境になっています。

1.偈文【げもん】「帰三宝偈」【きさんぽげ】

2.念仏 短念仏(ナマイダあるいはナンダム)。

3.回向 「我説彼尊功徳事 衆善無辺如海水… 」【がせびそんくどくじしゅぜんむへんいよかいすい】『十二礼』より

4.お別れの言葉 いわゆる弔辞にあたる。但し、死者を讃えるのではなく「お浄土より我々を照覧してお導きください」という言い方を主とする。

5.三奉請【さんぶじょう】法要を始めるにあたり、阿弥陀如来、釈迦如来、十方如来あるいは諸菩薩衆に入場を請う偈。(昔は四奉請しぶじょう、高田派では四奉請で行う)

6.正信偈【しょうしんげ】親鸞聖人の『教行信証』に付せられた120句からなる偈。「帰命無量寿如来南無不可思議光…きみょうむりょうしゅにょらいなむふかしぎこう…」

7.念仏 短念仏

8.和讃【わさん】「本願力あひぬれば、むなしくすぐる人ぞなき…」

9.回向【えこう】「願似此功徳 【がんにしくどく】平等施一切【びょうどうせいっさい】 同発菩提心【どうほつぼだいしん】往正安楽国【おうじょうあんらくこく】

遺体を火葬に付すときに行うのが「火屋勤行」で、偈文【「重誓偈」じゅうせいげ】など、念仏、回向となります。遺骨の拾骨に際して行うのが「収骨勤行」で、偈文(「讃仏偈」など)、念仏、回向をなります。遺骨を自宅に安置して行うのが「還骨勤行」で、『阿弥陀経』を読経し、念仏、和讃、回向となり、最後に「御文章拝読」となります。
「御文章」は、「白骨の章」が読まれます。その内容は「それ、人間の浮生なる相をつらつら観ずるに、おほよそはかなきものは、この世の始中終まぼろしのごとくなる一期なり」で始まる蓮如の手になる手紙の一節です。御文章は大谷派では「おふみ」とも呼ばれます。

◆葬儀式(浄土真宗大谷派)
 「棺前勤行」と「葬場勤行」からなる「葬儀式第一」に加えて告別式形式の「葬儀式第二」があります。

<葬儀式第一>
■棺前勤行

1.総礼【そうらい】導師・衆僧が合わせて合掌・蹲踞【そんきょ】・起立・蹲踞する礼をなすこと。

2.勧衆偈【かんしゅうげ】「帰三宝偈」と同じ。

3.短念仏十遍【たんねんぶつじゅっぺん】

4.回向【えこう】「我説彼尊功徳事 衆善無辺如海水…」(『十二礼』より)

5.総礼

6.三匝鈴【さんそうりん】葬列出発の用意を整え、三匝の鈴(鈴をきざんで小から大へと打ち上げ、あるいは大から小へと打ち下げる)を打ち出す。

7.路念仏【じねんぶつ】葬列の際に詠唱するもので「南無阿弥陀仏」4句を1節とする念仏で独特の節回しがある。


■葬場勤行

8.三匝鈴

9.路念仏

10.導師焼香 導師焼香のときに総礼。

11.表白【ひょうびゃく】葬儀式の趣旨を簡略に述べる文。

12.三匝鈴

13.路念仏

14.弔辞

15.正信偈【しょうしんげ】

16.和讃【わさん】「本願力あひぬれば、むなしくすぐる人ぞなき…」

17.回向 「願以此功徳…」

18.総礼


<葬儀式第二>

1.総礼

2.伽陀【かだ】「先請弥陀入道場【ぜんしょうみだにゅうどうじょう】…」

3.勧衆偈

4.短念仏十遍

5.回向

6.総礼

7.三匝鈴

8.路念仏

9.三匝鈴

10.導師焼香

11.表白

12.三匝鈴

13.弔辞

14.正信偈 喪主以下焼香。

15.短念仏

16.三重念仏【さんじゅうねんぶつ】

17.和讃

18.回向 「願以此功徳…」

19.総礼 弔電代読。

火葬のときには「灰葬【はいそう】勤行」、遺体を安置したときは「還骨勤行」を営みます。内容は本願寺派と同様です。

 

※参考

浄土真宗本願寺派(西本願寺)

真宗大谷派(東本願寺)

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ファイナルノート

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